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大腸ポリープについて

[2024.05.31]

大腸ポリープとは、大腸の内側の壁から成長する腫瘍のことを言います。これらは、症状がない方でも見つかることがあり、大半は無害ですが中にはがんに発展する可能性があるものも含まれています。ここでは、大腸ポリープについて、その種類、発見方法、治療法、そして予防策について説明します。

大腸ポリープの種類

大腸ポリープにはいくつかの種類がありますが、主に2つに分けることができます。「腺腫性ポリープ」と「非腺腫性ポリープ」です。腺腫性ポリープはがんへと進行する可能性が年に1-2%あるので切除が必要です。非腺腫性ポリープは比較的がんになるリスクが低いとされており、経過観察となる場合がほとんどです。

大腸ポリープの発見方法

大腸ポリープ自体が症状を引き起こすことは少ないため、定期的な健康診断や大腸がん検診が非常に重要です。大腸内視鏡検査は大腸の内部を直接観察できるため、ポリープの発見には最適な方法です。また、便潜血検査もポリープや大腸がんの早期発見に役立ちます。便に微量の血が混じっていて、検査で陽性反応が出れば大腸内視鏡検査を行うことが勧められます。

大腸ポリープの治療法

大腸ポリープが見つかった場合、がんへの進行を防ぐために、内視鏡を用いて除去することが一般的です。この手術は比較的短時間で、かつ安全に実施することができます。当院では日帰り大腸ポリープ切除術が可能です。尚ポリープが非常に大きい場合や、がんが疑われる場合は、病院に紹介の上詳細な検査や治療が必要になることがあります。

大腸ポリープ治療後は何年おきに内視鏡を行えばよいのか?

大腸ポリープと診断され、内視鏡的に切除された場合、日本消化器内視鏡学会やアメリカ消化器病学会のガイドラインでは、大きさや数によりますが、3年後程度に再検査を行うことが推奨されております。しかし、現在ポリペクトミーで広く行われているCSP(コールドスネアポリペクトミー)では、取り残しがある可能性が示唆されており、また大腸の襞(ひだ)の裏側にあるポリープの見逃し等を考えると、当院としては大腸ポリープ切除後は、1年後に再度内視鏡検査を受けることをお勧めしています。ダブルチェック後は3-5年後に内視鏡検査を受けるのがよろしいかと考えています。

https://gastro.org/clinical-guidance/follow-up-after-colonoscopy-and-polypectomy-a-consensus-update-by-the-u-s-multi-society-task-force-on-colorectal-cancer/
https://www.jges.net/citizen/faq/large-intestine_04

大腸ポリープの予防策

大腸ポリープや大腸がんの予防には、健康的な生活習慣が効果的です。バランスの良い食事、定期的な運動、適正体重の維持、喫煙の避けること、過度なアルコールの摂取を控えることなどが、大腸ポリープのリスクを下げることにつながります。また、定期的な大腸がん検診を受けることで、ポリープを早期に発見し、がんへの進行を防ぐことができます。また、ご家族に大腸ポリープがある場合は、遺伝的に大腸ポリープが発生している場合があります。

大腸ポリープは、多くの場合治療可能で、早期発見によりがんへの進行を防ぐことができます。健康な生活習慣を心がけ、定期的な検診及び内視鏡検査を受けることが大切です。

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